隣のBarの店主さんは努力家。

 

「自分の人生において、この時間は必要なのか???」

 

もっと世間を賑わすことができるんじゃないか。

 

もっと浪江のために働けるんじゃないか。

 

もっと俺のことを知らしめることができるんじゃないか。

 

もっと……

 

そんな気持ちが

 

いつも自分の頭の中をよぎる最近。

 

おかげで、何もかも手につかない日々。

 

このままじゃそのうちバイト先の上司にも怒られるんじゃないかと

 

ビクビクしてます。

 

でも手が進まない。

 

溜まってくのは疲労だけ。

 

だから23時のバイト終わりには

 

ホテル隣のBarで、

 

一杯飲んで帰るのが最近の楽しみです。

 

そこで少しだけ悩みをこぼします。

 

「いや〜、今日も営業ひまでしたよ〜」

 

すると店主の方が

 

「幸輝くん。うちもだよ〜」

 

と言って、それまで静かだった店内は、

 

なぜか閉店11時をすぎてから騒がしくなります。

(僕も閉店過ぎてからしか店に入ったことがなく、大変恐縮なのですが…笑)

 

このBarは来月で開店2周年。

 

ですが、もう地元にすっかり馴染んでいて、

 

だからこそ、閉店時間から混むという

 

謎のゴールデンタイムがあるのですが…笑

 

 

このBarが憧れる理由は

 

くるお客さんの層。

 

地元に住んでる、

 

もしくは地元で働いてる

 

お客さんが通うところです。

 

このBarに僕は、

 

よく自分の将来のBarの形を重ね合わせます。

 

地元のお客さんに愛される店。

 

一見、入りにくそうに見えながらも

 

入って馴染んでしまえば、こちらのもの。

 

もうなにも怖いものはありません。

 

そんな地元に根ざす店になりながらも、

 

隣のBarの店主さんは言います。

 

「うちも初めは全然人来なくてね…」

 

でも、店主さんが地元の人を集め、

 

地元に根ざす店になっている理由の一つは、

 

必ず人の名前や特徴、はたまた会社のことまで、

 

本人に、時には他人に聞いて

 

その人のことを覚えようと努力することです。

 

よく僕にこんな質問をしてくれます。

 

「あの子の名前なんだっけ…???」

 

「あの人どんなお酒飲むの???」

 

僕の特徴も

 

よく掴んでくれてると思っているのですが、

 

いつも通う僕だけじゃなく、

 

ほかの社内スタッフのことまで覚えようとするところが

 

この店が地元民から愛される

 

重要なポイントなんじゃないかと思ってます。

 

これは

 

もっと世界が狭い浪江では

 

僕がもっとも気をつけていることで、

 

「あの人は、どこどこの人で、どこどこで勤めてて、あの人と同級生で、こんな人生を送ってきてて、こんなこと今はしてて、でもあそこの息子は……」

 

こんなついてけない話題に、

 

どれだけついていけるか…笑

 

でもここについていけると

 

もうこの時点でなにをしても

 

商売がうまく行く方向に流れていく気がしてて、

 

これも、

 

浅草のホテルの隣のBarの店主と一緒で

 

その人の特徴、歴史、なにを飲むのかを

 

しっかり知ることが、

 

把握することが、

 

ビジネスにつながっていくことなんだと思ってて。

 

だから、

 

コミュニケーションってすごく大事だし、

 

結果、「人」なんだなーって考えさせられる

 

今日の一コマでした。

 

隣の店主さんの努力を見習って。

 

「若者が働きたい福島をつくる」

 

みんながみんなを見てる。

 

プライバシーないみたいな言い方だけど

 

そうじゃなくて、

 

個人を個人として

 

その存在を認め

 

お互いがお互いを支えられるように。

 

自分はBarに話しにいく。

 

でも、離されにいくBarも必要だから。

 

そんなBarの店主を目指して。

 

もちろん昼は農業!