安心と不安

 

昨日初めて1人でカクテルをお客さんに提供して、

 

正直美味しいかすごく不安で。

 

いつものBarでは先輩がいてくれるから、味が心配なら先輩に聞けばいい。

 

けど、昨日は先輩が体調崩して遅れてて

 

だけど注文が入ったから、こんな機会ないと思って作ってみたけど、すげー緊張して。

 

もーそれだけでそのに1日のエネルギーを使ったというか、疲れがすごくて。

 

何回か作ったことあったカクテルなのに、実際にお客さんに、しかも1人で提供するとなると本当に不安で。

 

お客さんが飲んでる姿を直視することができなくて。

 

美味しかったんだろうか。

スピリッツ少し少なかったよな。

もっとステアすべきだったかな。

 

考えれば足りないことなんて沢山あって。

 

でも、あの経験はあの時しかできなかった。

先輩が偶然いないあのハラハラ感は今の俺には1番ちょうどよかったのかもしれないって思って。

 

そのあと出勤した先輩と2人で営業を回すと、相変わらずいつも通りで普通にカクテルを作れて。

 

改めて先輩の存在の大きさに驚かされたのと、その技術の高さが許せなくて。

悔しくて、どうにか追いつきたくて、真似して、聞いて、自分でやって。

 

でも、なかなかうまくできなくて。

泣きたくなるような日々で。

 

こんなにもバーテンダーって仕事は難しいんだって思うと、泣きそうになってくるというか。

 

バーテンダーの中には、正解はなくて。

ある程度のスタンダードはあるけど、それ以上に自分のやり方が存在する。

 

ステアの仕方、シェイクの仕方、人それぞれのやり方があって。

 

だからお酒の味もいろいろあって。

正解は自分で探していく。

俺はこのマンハッタンが好き。けど、俺はこのロブロイが好き。

だから自分で理想の味を探していくんだけど、そのために他の人のカクテル飲んで勉強して。

 

そんなこと沢山教えてくれる先輩が、あと少しでうちの店からいなくなるかもしれない。

 

1人でできるか不安で仕方ないし、まだまだ覚えること沢山あって、ついていけないし。

 

やっとできたと思ったら、まだまだ欠点ばかりだし。

 

けど、ここまでやりたいと思ってできることも今はないし。

 

だからとりあえず、もがいてみる。

 

まだ、先輩の、プロの話は正直わからない。

 

けど、絶対に近づいてる。

 

だから、任せて先輩。

 

それが俺の1番の成長だし、これからの俺のやらなきゃいけないことだから。

 

あー。怖い。

 

でも、だから挑戦するよね。

 

俺は、バーテンダーなんだから。