非日常というインプット

 

前回の記事の続きで、

http://happyshine.hatenablog.com/entry/2019/03/08/110550

 

浪江を案内した続きについて書いていきます。

 

案内してる途中、いつも笑ってるはずの1人が途中で静かになって、

 

何でかと後で聞くと、

 

「インプット量が多すぎて追いつかない。」

 

そんな答えが返ってきました。

 

インプットが多いのは、調整しない自分の非もあるのですが…笑

 

浪江を案内する時、心がけていることは

 

リアルな情報を自分の目で見ること。

 

「百聞は一見にしかず」

 

浪江のインプット量の多さは、言葉で言い換えると、

 

「自分の想像していた原発被害地域と違う!」

 

ということが挙げられるとおもってて、

 

だからこそ、自分の想像の範囲を超えたインプットが多いからこそ、パンクするのかな。

 

2日間で、浪江の強烈な訪問先をここから紹介します。

 

1つ目は、希望の牧場ふくしま

 

吉沢さんという方がやってる牧場で、

 

この方に関しては、都議会議員の音喜多さんがわかりやすく書いてます。

https://otokitashun.com/blog/daily/3004/

 

この牧場に関しては、本当に見ないと伝わらないことが多くて、

 

道に入ると、100は超え200はいるんじゃないかという牛の数にまずビビります。

 

それが一斉に入ってきた車の方を見るんですから…(笑)

 

しかももっと怖いのが、牛にツノが生えていること。

 

普段は切ってしまうツノが生えているだけでみなさん驚きを隠せてません。

 

参加者の1人は、車の中でずーと

 

「怖い怖い怖い。こっち見たーーー!!!」

 

と連呼してました(笑)

(襲ってきませんから笑)

 

まずもって、牛なんて今生活してないと思うのが普通。

 

それが100も200もいるんですから、驚くのは無理もありません。

 

強烈訪問先2つ目は、こちらも牧場。

 

本牧場(祖父です…笑)

 

祖父だからというわけではなく、吉沢牧場さんも同じ気持ちだと思うのですが、

 

「この牛たちを殺したくない。」

 

「殺してはいけない」

 

そんな気持ちが強いからこそ、

 

今も震災から8年が経とうとしてるけど、続けてるんだと思うし、

 

そんな人の行動を実際に見ると圧倒されるし、

 

もはや笑いたくなるというか。

 

いや、笑うしかできないんだよね。

 

なんだこれーーーって。

 

本来は放射線が高く、入っちゃいけない地域で

 

目の前に隔てる柵があるその場所で

 

必死に戦ってる。

 

けど、だからと言って辛いのかというとそうでもなくて、

 

どちらかというと楽しそうにやってる。

 

もう突き抜けると楽しそうだなーじいちゃん。

 

そして、強烈訪問先3つ目。

 

(山本)ばぁちゃんのお昼ご飯。

 

これがまーなんと言っていいか(笑)

 

地元のばあちゃんと触れ合うなんて普通ないから、

 

参加者の人たちはしきりにばあちゃんとの会話を楽しむからこちらも嬉しくなるし、

 

こんな些細なことでいいんだって。

 

でもね、ばぁちゃん。

 

いつもいうでしょ。

 

量多いの笑笑笑笑

 

浪江町の話はしっかりと向き合えば

 

その問題の大きさは計り知れなくて。

 

計り知れないどころか、目を背けたくなるものばかりで。

 

だからそんな問題を目にすると

 

インプットの量に驚きを隠せないし、

 

日常がどれだけ安心安全なのか。

 

そして、当たり前なのか。

 

そんなことを考えさせられて、

 

またそれが普通じゃないと感じられる。

 

浪江は相変わらず強烈だなーーー